中学受験を控えている子に対して、算数の勉強法について、こんなことを言う先生がいます。
「とにかく復習が大切」
「やり方を覚える」
「10分考えて分からなければ解答を写して覚える」
それを真に受けて、10分考えて解答を写し、10分考えて解答を写しを繰り返す。
そんな救いがたい成績に陥った子供が沢山います。
また、実力テストよりも復習テストが大切と、宿題を3回も4回もさせる先生もいます。
「この子は復習がちゃんと出来ているから大丈夫。」
「きっと入試までには成績が上がる」
こう信じている親や先生がいます。
でも、現実は、そんなに甘くないのです。
今度こそ、今度こそと願いつつ、結局最後の最後まで実力テストでは点が取れず、入試も失敗ということに。
そこではじめて、復習中心の勉強では入試では点が取れないことを悟ります。
こういった勉強では、実力はつかないのです。
復習テストでは点は取れても、実力テストや入試では点は取れないのです。
なぜでしょうか?
それは、「頭を使っていない」からです。
頭に負荷がかかっていないから、何回くり返そうと、すぐ忘れてしまうし、実力もつかないのです。
では、頭に負荷をかけるにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、10分考えても分からない問題に出会ったら、それに全力を注ぎ、20分でも30分でも考え抜くことです。
塾のテキストは大抵、難易度順に問題が並んでます。
並んでいない場合は、先生にあらかじめ問題を選んでおいてもらって下さい。
そして、はじめから順にやっていくのです。
ジムでの筋トレで言えば、重りを少しずつ増やしていく過程に当たります。
そして、10分考えても分からない問題に出会ったら、それがその日「子供が全力を傾けるべき、最初の壁」なのです。
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